乳がん検診Breast cancer screening

要精密検査と判断された方

検診で「要精密検査」になったら

自治体が実施する検診の場合、検査結果は後日郵送にてご自宅へ送付されます。検診の結果で気になる部分、よりくわしい検査が必要な部分があった場合は「精密検査が必要です(要精密検査)」というお知らせが届きます。
「要精密検査」のお知らせを受け取るとドキッとするかと思いますが、だからといってすぐに乳がんを心配する必要はありません。精密検査をしてみると、がん(悪性腫瘍)ではなく良性の乳腺疾患だったり、特に心配すべき病変ではなかったりすることもあります。とはいえ、もちろん乳がんがある可能性もありますし、良性の病変でも治療が必要なものもあります。自己判断せずに、必ず精密検査を受けましょう。

どんな検査するの?

まずはマンモグラフィと超音波(エコー)検査、視触診の診察を行い、検診機関が指摘した内容を確認いたします。
もしも悪性を疑う所見や、良性とは言い切れない所見がある場合は、病変の細胞を取る検査(細胞診や針生検)をいたします。採取した細胞を調べ、乳がんや悪性葉状腫瘍などの悪性疾患なのか、良性疾患なのかを確認するのです。この細胞の検査の結果が出るまでは1〜2週間程度かかりますので、あらためて検査結果を聞きにきていただく必要があります。

当院でできる乳腺の検査

  • マンモグラフィ検査

    当日結果が分かる

    乳房をはさみ撮影する検査です。当院では検査時の痛みや不快感をおさえたマンモグラフィを導入し、女性技師が検査を行っています。また、マンモグラフィ読影認定医・乳腺専門医が在籍しており、乳房の異変をしっかりと見つけ出します。

    ※妊娠中・授乳中の方は事前にご相談ください。

    ※乳房の痛みが強い方は、排卵〜生理期間を避け、生理後の乳腺がやわらかい時期に受けられることをおすすめします(どの時期に撮影しても検査結果への影響はありません)

  • 乳腺超音波検査(エコー)

    当日結果が分かる

    超音波を当て、乳腺の中を映し出す検査です。痛みや被爆がないため、妊娠中の方でも受けられます。マンモグラフィでは発見が難しいちいさなしこりも発見することができるため、マンモグラフィと併用することでさらに有用な検査です。

  • 視触診

    当日結果が分かる

    乳腺疾患に熟練した医師にとって、視診や触診から得られる情報もとても重要です。乳がんやその他の疾患の兆候を丁寧に発見していきます。

  • 病理検査

    1~2週間後に結果が分かる

    マンモグラフィーやエコーなどの画像診断の結果、さらに細かい検査が必要となった場合は、必要に応じて細胞診や針生検(組織診)などの精密検査を行います。これらの検査は実施にお時間をいただく場合がありますが、確実な診断のためにとても重要な検査です。どうぞご了承ください。

もしも乳がんとわかったら?

乳がんと診断された場合、乳房MRIやCTという検査によって、がんの広がりや転移の有無を確認します。MRIやCT検査ができる機関は限られていますので、当院から検査機関をご紹介いたします。その後、検査結果をもとにご病状や治療の選択肢などについてご説明し、患者さんと一緒に治療方法を検討します。不安なこと、わからないことがあればなんでもご相談ください。