日本乳癌学会 認定施設・乳腺専門医|福岡市乳がん検診実施医療施設(マンモグラフィ・視触診併用)

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黒木クリニック 日本乳癌学会 認定施設・乳腺専門医 福岡市乳がん検診実施医療施設(マンモグラフィ・視触診併用)

完全予約制 092-631-2311 9:00~18:00(日曜日休診)

診療案内

乳腺疾患

胸のしこりや痛みに気付いたとき、皆さんがいちばん心配されるのは「もしかすると乳がんなのではないか」ということではないでしょうか。乳がん以外にも乳腺の疾患はいろいろあります。このページでは代表的な乳腺疾患についてご紹介します。

悪性疾患
良性疾患

悪性疾患

乳がん

乳がんとは

乳腺の構造

乳房の中には、乳汁をつくり、分泌するための乳腺組織があります。乳腺組織は、乳汁を作る小葉(しょうよう)と、作られた乳汁を乳頭(乳首)まで運ぶ乳管からできています。
乳がんは、この乳腺(乳管や小葉)の細胞ががん化し、異常に増殖することによってできる悪性腫瘍です。乳がんの90%は、乳管の細胞からできる「乳管がん」です。小葉から発生する乳がんも5~10%あり、「小葉がん」と呼ばれます。
がん細胞が乳管の中に留まっていて、乳管外に出ていないものを非浸潤がん(ductal carcinoma in situ ; DCIS)と呼びます。がんが増殖し、乳管を食い破って外に広がったものは浸潤がんと呼びます。乳管から外に広がったがんは、がん細胞のかたまり(腫瘍)をつくります。これがしこりとして触れる部分です。乳管から外に出てきたがんは、血管やリンパ管にはいって全身に転移する可能性を秘めています。

乳がんの症状

乳がんの発見につながる主な症状
乳房やわきの下(腋窩)のしこり
乳房の皮膚の陥没、えくぼ、ひきつれ
乳頭の陥没、ひきつれ
乳頭・乳輪の湿疹・びらん
乳頭からの分泌液
乳房の発赤や痛み

乳がんの発見につながる症状としてよく知られているものは「胸のしこり」ですが、そのほかにもさまざまな症状があります。「おかしいな?」と思ったら医師に相談しましょう。

乳がんが小さいうちは、これらの症状が見られないこともあります。特に気になる症状がなくても定期的な乳がん検診をおすすめします。

乳がんの罹患率

年代別乳がん罹患率[ 診断年/2010年 ]のグラフ
年代別乳がん罹患率[ 診断年/2010年 ]

乳がんは、日本人女性のがんの中でいちばん多いがんです。女性の乳がん罹患率(りかんりつ)は30歳代から増加しはじめ、40歳代後半~50歳代前半にピークを迎えます。福岡市では、40歳以上の方を対象として自治体による乳がん検診を実施しています。

どうして乳がんになるの?

人間のからだは細胞でできていて、常に新陳代謝を繰り返しています。細胞分裂によって新しい細胞が作られ、古い細胞や異常な細胞が処分されて、正常なからだの構造が保たれています。この新陳代謝のしくみは複雑で繊細なので、ときどき制御のしくみが壊れてしまうことがあります。細胞分裂が止まらなくなったり、細胞が 不死化したりすると、細胞が異常に増殖を続けて腫瘍(しゅよう)をつくります。腫瘍には、大きくなるだけで 正常組織を破壊しない良性腫瘍と、周りの正常組織まで入り込んで壊したり、他の臓器に転移したりする能力を持った悪性腫瘍があります。がんは、この悪性腫瘍の一種です。
知っておいていただきたいことは、がんは新陳代謝の制御のしくみがほんの少し異常を起こすだけで起こるものであり、誰でもがんになりうるということです。がんのリスクを高める要因はいろいろありますが、長く生きてきて、細胞分裂がくりかえされるほどに、がんが発生する可能性は高まります。
さて、このことは、乳がんの罹患率が30~50歳頃に高いことと大きな関係があります。乳がんは乳腺の細胞が異常増殖したものですので、乳管の増殖にかかわるエストロゲンという女性ホルモンと大きな関係があります。体内のエストロゲンレベルが高いことが乳がんのリスクを高めますので、女性ホルモンにさらされる期間が長くなると、乳がんの発生リスクが高まります。このため、初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、出産歴がない、初産年齢が遅い、授乳歴がないといったことが、乳がんのリスク要因とされています。また、経口避妊薬の使用や閉経後のホルモン補充療法によっても乳がんのリスクが高まる可能性があります。

早期発見の重要性

「乳がん」と聞くととても怖いイメージがあります。「乳がんかもしれない」「乳房を全部とられてしまうかもしれない」「抗がん剤治療が怖い」「あと何年生きられるんだろう」と、さまざまな不安が浮かぶかもしれません。しかし、乳がんは早期に発見し、治療を行えば再発のすくない病気です。また、乳がんの治療は以前に比べて劇的に変化しており、今もどんどん進歩を続けています。まずはしっかり専門家に診察をしてもらうことをお勧めします。「もしかしたら乳がんかも…」とお悩みになっている方は、ひとりで悩まずに、ぜひ専門医にご相談ください。

悪性葉状腫瘍

乳腺の細胞から発生する乳がんと異なり、葉状腫瘍は乳管と乳管のあいだにある間質(かんしつ)細胞が増殖し、腫瘍となったものです。しこりが急速に大きくなることがあるのが特徴です。葉状腫瘍には良性〜悪性まであり、多くの場合は良性ですが、悪性の場合は再発や他の臓器への転移の可能性があります。
治療は手術による腫瘤の切除が基本です。再発しやすい腫瘤のため、取り残しがないように切除することが重要です。現在のところ、葉状腫瘍に明らかに有効とされる薬や放射線の治療はありません。

良性疾患

乳腺症

正常の乳腺は、女性ホルモンの変化に反応して増殖と萎縮をくりかえしています。生理前に胸が張って痛くなったり、生理後に胸の張りがなくなったりするのはこのためです。乳腺症は、女性ホルモンの影響で乳腺が張ったままの状態になり、しこりや痛みがある状態のことです。この変化は、生理をくりかえしているうちに一般的におこるものです。加齢にともなって増加しますが、閉経とともに軽減されます。生理的変化の一環であり、基本的に治療の必要はありません。
※痛みが強い場合は服薬による治療も可能です。

線維腺腫

若い女性に多く見られるしこりです。通常は2~3cm程度で成長がとまり、多くの場合治療の必要はありません。時には10cm以上になることもあり、その場合は手術が必要です。
※胸にしこりを感じる場合は葉状腫瘍乳がん可能性もあります。サイズが小さいから大丈夫と自己判断せずに、しこりを感じたらはやめに専門医を受診しましょう。

良性葉状腫瘍

葉状腫瘍の良性のものです。再発や転移の可能性は低いですが、しこりが急速に大きくなることがあります。良性の腫瘍であっても、大きくなると胸に変形をきたすほどの腫瘤になることがあるため、治療が必要です。治療は手術による腫瘤の切除が基本となります。葉状腫瘍は、超音波(エコー)検査などの画像検査では線維腺腫とよく似ており、鑑別が難しい場合があります。胸にしこりがあり、触っているうちに大きくなってきているなと感じたら、はやめに専門医を受診しましょう。

嚢胞(のうほう)

乳腺組織の一部が袋状になり、中に液体がたまった状態のものです。基本的に治療の必要はありません。

石灰化

カルシウムが沈着することによって起きる変化で、マンモグラフィによって見つけることができます。乳がんの病巣にも石灰化ができることがあるため乳がん検診の大事な指標となっていますが、すべての石灰化ががんと関係あるわけではありません。良性の石灰化であれば治療の必要はありません。

乳腺炎

乳腺に炎症や細菌感染を起こし、赤く腫れたり、痛みや熱をもった感じが伴う状態です。授乳期におこることでよく知られていますが、授乳とは関係なくおこる場合もあります。
授乳期に乳汁が乳腺内にたまって起こる「うっ滞性乳腺炎」は、乳房マッサージなどで溜まった乳汁を出すことにより、多くの場合は軽快します。乳頭に細菌がはいって感染を起こす「化膿性乳腺炎」の場合は、抗生物質や消炎剤で治療します。膿がひどくたまっている場合は皮膚を切開して膿を出す場合もあります。

診療時間

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